普通教科「情報」の指導と評価
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2 評価方法の工夫 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
作成した評価規準に達しているかどうかを評価する方法については、学習活動の特質や評価の場面を考えて、その場面における生徒の学習の状況を的確に評価できる方法を選択することが大切です。このためには、まず四観点のそれぞれに適した評価方法を理解することが大切です。 「関心・意欲・態度」といった情意的な観点は、平素の観察が大切で、行動面や態度などに関するチェックリストを作成した観察法などが考えられます。「思考・判断」については、日常の観察の他に、レポートなどでの考察やペーパーテストで思考力や判断力を試す方法が考えられます。「技能・表現」は、レポートや作品などの提出物や発表の様子を通して評価できますが、全員に確実に定着させたい技能については実技試験も効果的です。「知識・理解」も、ペーパーテストだけでなく、教師の観察、レポートや作品などを組み合せるなど多様な面から評価します。 また、評価の信頼性を高めるためには、学習の過程における評価を取り入れたり、評価の時期や評価の場面について工夫することも大切です。 |
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<観点別評価と評価方法(用具)の適合関係> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(注) ◎最も適した方法 ○適した方法 △あまり適さない方法 (「観点別学習状況の新評価基準表」北尾倫彦 他 図書文化 2002.9 より作成) |
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生徒の日常の学習活動を記録する場合の他、発表(プレゼンテーション)などの総合的な能力を評価する場合にも有効です。 実際にはチェックリスト法などと組み合わせて用い、指導・評価に生かす内容をあらかじめリストアップしておき、観察によりチェックします。 |
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作品、レポート、感想文などは、学習の成果物として重要な対象です。しかし、結果だけを評価するのではなく、完成に至るまでの努力や工夫の跡も評価することが大切です。評価の観点を明確にし、分析的、客観的な評価になるよう努めることも大切です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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観察法や作品法と組み合わせて、観察結果や記録をもとにあらかじめ作成された一定の尺度に従って評価します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ペーパーテストには、問題場面テスト、論文体テスト、記述式テスト、客観テストなど様々な形態があります。いずれの場合も、目標に準拠したテスト問題として、特定の観点に偏らないよう工夫することが大切です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
<評価の観点と評価対象・内容の例> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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