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・ 普通教科「情報」の指導と評価について

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3 ルーブリックの作成
 評価規準には、質的な高まりにおいて「おおむね満足できる」状態が記述されていますが、評定に関わる評価や相互評価などを行う場面では、単に目標を達成したかしないかというだけではなく、実際にどこまで到達しているかという情報を生徒に返していくことが大切です。そのためには、さらに細かい判断規準(基準)を設定しておくことが必要になります。判断規準(基準)を示す方法の一つがルーブリック(Rubric)です。ルーブリックは学習者の状態を数段階に設定し、具体的な言葉で記述したものです。「○○がいくつ以上できる」といった具体的な数値を記述した量的な基準と、質的な高まりを記述した質的な規準があります。量的な基準は、基準がはっきりしているので正確なチェックがしやすいのですが、質的な規準は、「極めて」とか「とても」などのように、曖昧な表現を使うことが多いため、主観が入りやすく個人によって評価がばらつくことが考えられます。実際にルーブリックを作成する際には、質的な表記に数値的なものを組み合わせることによって、より具体的になるよう工夫することも大切です。
 
<アルゴリズムにおけるルーブリックの例>
  評価項目
1 意欲的な活動 授業の時以外も積極的に活動した。 授業中は積極的に活動した。 授業中は活動に参加した。
2 コンピュータの周辺装置 5つ以上覚えている。 3つ以上覚えている。 2つ以上覚えている。
3 コンピュータの動作 すべて理解でき他の人に説明できる。 だいたい理解でき、教科書を読んで意味がわかる。 2、3の動作については理解している。
4 情報の活用 自分で調査して得た資料、図書資料、インターネットの資料などをもとに、情報を正しいかどうか考え、自分の情報として活用した。 自分で調査して得た資料、図書資料、インターネットの資料などをもとに、それをまとめて資料を作成した。 1つの情報源の内容をもとにまとめた。
5 問題解決の手順 自ら解決手順を考え、それにしたがって情報を集め、解決策を見いだした。 友達が考えた解決の手順に沿って情報を集め、解決策を見いだした。 友達の解決手順をまねて解決することができた。
6
 
フローチャートの記号と使い方 記号を6個以上理解し、利用できた。 記号を4個以上理解し、利用できた。 記号を理解できたのは2個以上であった。
7 アルゴリズムの基本構造 アルゴリズムの構造を3通り理解でき、応用問題を解くことができた。 アルゴリズムの構造を2通り理解でき、応用問題を解くことができた。 アルゴリズムの構造につい1つは理解できた。
8 表計算ソフトを使ったプログラミング 課題を3つとも解くことができた。 課題を2つ解くことができた。 課題を1つ解くことができた。
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