普通教科「情報」の指導と評価について
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IV 学習指導要領における評価の考え方 |
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1 評価の基本的な考え方 |
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平成12年12月4日に、教育課程審議会より「児童生徒の学習と教育課程の実施状況の評価の在り方について」(答申)が出され、これからの評価の基本的な考え方が示されました。答申では、学力は知識の量のみでとらえるのではなく、「生きる力」がはぐくまれているかどうかによってとらえ、その評価は、観点別の評価を基本とした目標に準拠した評価を、方法、場面、時期などを工夫して行うことと述べられています。特に指導においては、指導と評価の一体化を図り指導の質を高めることと、評価の信頼性を保ち生徒や保護者に説明責任を果たすということからも、評価規準や評価方法などに関する情報を明確にすることが大切であるとしています。また、生徒による自己評価や生徒同士の相互評価などを取り入れることも、自己教育力をつける上で大切であるとしています。 | |
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(教育課程審議会答申「児童生徒の学習と教育課程の実施状況の評価の在り方について」 平成12年12月4日より) |
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<指導と評価の一体化について> |
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評価の目的は、学校や教師にとっては、指導計画や指導方法などを振り返り、指導の改善に生かすことであり、生徒にとっては、一人一人が自らの学習状況に気付き、学習の過程を振り返ることにより、今後の学習の改善に生かせるようにすることです。 指導と評価の一体化とは、このように、評価を行うことによって教師の指導を改善し、生徒の学習を改善するということを意味しています。そのためには、計画(Plan)→実施(Do)→評価(Check)→改善(Action)のマネージメントサイクル(P12の図5参照)に従って、指導の前後だけでなく、指導の過程においても随時、生徒の状況を見取りながら評価を行うことが大切です。 |