栃木県総合教育センターでは、平成15年11月に、シラバス作成と学習指導改善の参考資料として、「高等学校におけるシラバス作成のポイント」を発行しました。また、平成16年3月には、研究協力校における実践研究の成果と課題を踏まえ、シラバスの活用を推進する具体的な方策をまとめ、「高等学校におけるシラバス活用のポイント」を発行しました。これらの資料を利用してシラバスの作成と活用を一層推進できるように、この度、本県の実践例をまとめて「高等学校におけるシラバスの作成と活用に関する参考資料」を発行しました。
本資料の作成に先立ち、平成16年5月には、県立学校を対象として「シラバスに関する調査」(アンケート)を実施し、県立学校におけるシラバスの作成状況や、作成及び活用上の課題を探りました。調査の結果、平成17年度は、全日制68校のうち45校、定時制・通信制は12校のうち3校、盲・聾・養護学校は14校のうち1校、合計で49校がシラバスを作成する予定であることが明らかになりました。
さらに、当センターでは、これらの調査結果を踏まえ、シラバスを既に作成している、あるいは作成予定である高等学校を対象に、シラバスの作成と活用に関する聴き取り調査を7月に行いました。その結果、既にシラバスを導入している学校では、活用法を開発したり、改善の手立てを講じたりして、効果的な活用をめざした取組を進めており、シラバスを学習指導に活用して顕著な成果を上げている学校もあることがわかりました。こうした、先進校の実践などを参考にして、自校の取組に工夫・改善を加えることも大切です。本資料が、各学校のシラバスの作成及び活用の推進の一助となることを望みます。
平成16年11月
栃木県総合教育センター所長
佐藤 信勝
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