発表1 豊かな表現力やコミュニケーション能力を育てる英会話活動の推進
足利市では、教育特区の認定を受け、平成16年度から市教委の指導のもと、英会話学習を実践してきました。児童生徒、教師の意識調査や情報交換による現状から課題を整理し、課題解決のための具体策や実践事例として、足利市立久野小学校の取組について発表がありました。ALTの個性を生かしながら寸劇を取り入れた「ティチャーズ・トーク」の様子は、映像で示され、子どもたちが英語に慣れ親しんでいる姿が伝わってきました。また、「クラスルームイングリッシュの活用」により、子どもの日常的な英会話が身に付いてきたことも報告されました。
発表2 進んで人とかかわり合い、いきいきと活動する児童の育成
-英会話の時間を通して、コミュニケーションの楽しさを味わわせる活動の工夫-
宇都宮市立田原西小学校からは、平成24年度から研究を進めてきた「英会話の時間を通して、コミュニケーションの楽しさを味わわせる活動の工夫」について研究仮説から、研究内容を検討し実践した具体的な活動例についての実践発表がありました。いきいきと活動させるために、時間を確保しながらの「復習重視」の取組、子どもの好きな活動(ビンゴゲーム・動物ゲーム)を英語で行いコミュニケーションの楽しさを味わわせる取組等の報告がなされました。
研究協議
英語活動を通して、子どもたちに「どのような力を身に付けさせたいか」等、3~4人のグループで研究協議が行われました。学ぶ環境等による個人差をどうするか、どう支援するか等の話合いがなされていました。
指導助言
最後に、宇都宮大学の山野有紀先生より、「今後の外国語教育がどう進められるか」といった提案を、他県の実践事例を交えながら、多岐にわたりお話をいただきました。小学校の英語においては、「直接的に英語の力をつけさせる」のではなく、「英語の力をつけるための姿勢を身に付けさせる」ことやCLIL(クリル:内容・思考・コミュニティ・文化の統合)の重要性について力説されました。