調査研究
- 内地留学生研究集録(抄録)
- 令和5(2023)年度 内地留学生研究集録(抄録)
- 6 児童が主体的に学びに向かうために
― 理科の授業における指導計画の工夫やICTの活用を通して ―
- さくら市立熟田小学校 岡崎 卓哉
- 内地留学生研究集録(53集)pp.23-26
- 小学校の高学年になるにつれ、理科の楽しさを感じなくなり、問題解決しようとする意欲は低下する傾向にある。主体的に問題解決しようとする態度は、「学んだことを自然の事物・現象や日常生活に当てはめてみようとする態度」などに現れる。そこで、本研究では、主体的に問題解決に取り組もうとする児童を育成するため、問いやICTを取り入れた指導計画の工夫について考察することとした。問いは、パフォーマンス課題として、単元全体を通して身に付けてほしい力を育成するように設定した。ICTは、協働的な学習を促進するためや自己の学習の変容を感じることができる手段として活用した。さらに、単元全体の学習の流れが一目で分かる振り返りシートを作成し、児童が自己調整しながら学習を進められるようにした。日常生活と理科の学習を関連付けながら、問題解決する児童の姿が確認できた。