教科「情報」指導事例
動画の編集
学習指導要領との関係
情報統合、ソフトウェア
本項目の指導目標
コンピュータは、情報機器と接続することによって、文字や数値だけでなく、画像や音声も組み合わせて扱うことができることを理解させる。
情報機器とソフトウエアを用いて、いろいろな情報を編集する方法を身に付けさせるとともに、マルチメディア作品の制作の基礎を学ばせる。
指導の概要(総時数:4時間)
指導項目 | 指導時間 | 使用教材等 |
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ソフトウェアのはたらき | 1 | |
ソフトウェアの活用 | 3 | 「作品映像」「素材映像」(WMVファイル) 「手順映像」(PDFファイル) 「評価シート」(Wordファイル) Webコンテンツ |
指導展開例
学習活動 | 時間 | 学習のねらい | 指導上の留意点及び使用教材 | |
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導入 | 最近、雑誌に連載されている漫画のテレビアニメ化が増え、愛読者たちを含めた人々により、高視聴率を得ているそうである。 なぜ同じ内容の物語を、わざわざアニメでもう一度見る人がいるのだろうか。 この話題について考えながら、動画の長所を考えてみる。 |
5分 | 情報には、動画でないと伝わりにくい、または伝わらないものがあることに気づき(動画に特有の高い説得性の存在)、動画の利用法を学習する意義を考えさせる。 | 本教材は次のサイトから入手できる。 http://www.tochigi-edu.ed.jp/center/cyosa/jissenshiryou/sidoujirei/joho/douga/video.html |
展開 | 本時に行う実習手順を理解する。 1. これから作成する動画の作例を見る。 2.編集の元となった素材映像を見る。 3 「素材映像」から「作品映像」を作るための手順を、「手順映像」を視聴して確認する。 (撮影・編集・保存の手順の確認)
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10分 | 不思議な動画を見ることで、動画に対する興味関心を高める。
映像の前後の入替え(つまり編集)により、平凡な動画が不思議な動画になることを知り、編集の有効性を学ぶ。 実習内容を確実に理解する。 カメラを接続する方法の確認。 1. 撮影する方法の確認 2. 編集する方法の確認 3. 保存する方法の確認 4. 再生する方法の確認
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「作品映像」 ![]() 15秒の動画であるが、この動画再生中パソコンから音楽が流れていることを確認しておく。 「素材映像」 ![]() 「手順映像」 ![]() 撮影・編集・保存一連の手順を示したアニメーション。同時に音声での説明を行うので、必ずサウンドONを確認! 「動画編集手順」 (pdfファイル) ![]()
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実習する 準備 下敷き 撮影対象物(筆箱大) ステップ1 撮影する ステップ2 編集する ステップ3 保存する ステップ4 再生する |
25分
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撮影・編集・保存の一連の動画編集作業を自分自身で実際に体験する。 自分自身で動画の取扱いができることを体験する。 1. 撮影の実習 2. 編集の実習 3. 保存の実習 4. 再生の実習 |
1. 「素材映像」と同様な動きを行い、撮影すること。あらかじめ練習しておくと撮影がスムーズに進む。 2. 「手順映像」同様に、クリップをタイムライン上に配置する。次にクリップの分割を行う。次にクリップの移動を行う。 3. 「手順映像」同様に、ムービーの保存を行う。今回の実習は、保存時に指定できる画質等すべて「推奨」にすることにする。 4. Windows標準搭載のソフト「メディアプレイヤー」を使用する。 (文書ファイル) |
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発表および他作品の評価をする 何人かでグループをつくり、メ ンバーそれぞれの作品をパソコン上で再生しあう。 互いにチェック項目に沿って評価をする。 評価表をまとめる。 |
5分 | 後日実習するマルチメディア作品の制作に、この評価を役立てるため、自分の作品の問題点を整理する。 | 「評価シート」![]() 一例を示しておくので、必要に応じて、観点別評価シートを改良するとよい。 |
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まとめ | 自分で作成した作品に対して、知的財産権を設定できることを既に学んでいる。 この作品にふさわしい権利を考える。 |
5分 | 自分の作成した作品に著作権を設定する体験を通して、著作権に対する理解を深める。 | 他人の作品に対する著作権に対しても配慮する姿勢を学ばせること。 |
使用教材及びWebコンテンツ
Webコンテンツ | |
Webページ名 | 栃木県総合教育センター(http://www.tochigi-edu.ed.jp/center/) |
コンテンツタイトル | 「作品映像」「素材映像」「手順映像」「評価シート」 |
URL | http://www.tochigi-edu.ed.jp/center/cyosa/jissenshiryou/sidoujirei/joho/douga/video.html |
活用のポイント | 動画作成の手順がアニメーションにより理解しやすく、特にソフトウエアの操作方法が動画で示してあることにより 分りやすく示されている。 |