調査研究
- 内地留学生研究集録(抄録)
- 令和6(2024)年度 内地留学生研究集録(抄録)
- 5 児童が多様な主体と関わって学ぶことの意義
― 小学校と社会教育施設の連携・協働に関する考察 ― - 宇都宮市立雀宮南小学校 上野 大樹
- 内地留学生研究集録(54集)pp.19-22
- 「社会に開かれた教育課程」の実現に向けた方策の一つに、小学校と社会教育施設の連携・協働が考えられる。しかし、所属校では社会教育施設について把握している情報は少なく、連携・協働が十分に機能しているとは言い難い。そこで、小・中学校との連携・協働を進めている社会教育施設に対してヒアリング調査を行い、各施設がもつ機能や資源、学校との連携・協働体制及びその効果について分析した。調査結果の分析・考察により、窓口の明確化や目標の共有など、社会教育施設の特性を学習活動に生かすために重要なポイントを明らかにすることができた。そして、児童が多様な主体と関わって学ぶことの意義について、学習への興味・関心が高まる、社会と関わる意欲が高まる、社会性が身に付く、生涯学習の素地が培われるという四つの視点を示すことができた。