調査研究
- 内地留学生研究集録(抄録)
- 令和元(2019)年度 内地留学生研究集録(抄録)
- 4 「理科の見方・考え方」を意識した授業展開について
― 授業における教師の働きかけ ―
- 真岡市立真岡東小学校 澤村 慎一
- 内地留学生研究集録(49集)P15~P18
- 学習指導要領の改訂に伴い、授業者は理科指導に係る認識の転換を求められることになる。そこで、次期小学校学習指導要領理科の目標にある「理科の見方・考え方を働かせる」とは、具体的にどのようなことなのかを明確にしたいと考えた。また、児童自ら「理科の見方・考え方」を働かせるような授業を教師が意図的に展開することで、理科指導の経験が少ない教員でも、質の高い授業を実現できると考えた。
本研究では、理科指導の現状と課題を踏まえた上で、学習活動ごとに「理科の見方・考え方」を示した「授業支援シート」を作成し、授業者が活用できるようにした。活用した授業を行ったところ、教師は児童自ら「理科の見方・考え方」を働かせるような授業を展開でき、授業の質に向上が見られるとともに、児童の見方・考え方への認識に向上が見られ、資質・能力が育成されるといった効果が確認できた。