調査研究
- 内地留学生研究集録(抄録)
- 平成23年度 内地留学生研究集録(抄録)
- 10 子どもの主体性を引き出すかかわり手の在り方
- 真岡市立山前小学校 渡邊 美代子
- 内地留学生研究集録(41集)P43~P46
- 学校生活に適応することや学習課題に取り組むことが難しい子どもは、困難に直面することが多く、 それらを自ら乗り越えていくためには「主体性」を育てていくことが大切だと言われている。そこで、本研究では、対象児とのかかわりのエピソードを分析することにより、子どもの主体性を引き出すかかわり手の在り方について検証した。子どもの思いをていねいに「受け止め」「返す」こと、見えてきた子どもの世界を広げること、その世界をかかわり手も共に楽しむことが、かかわり手としての大切な基本姿勢であることが分かった。また、子どもを受け止めきれないときこそ、こうした基本姿勢を踏まえ、子どもを一個の主体として尊重し、「待つ」「見守る」かかわりが重要であることが分かった。