教科「情報」指導事例
ペーパークラフトのパソコンを作ろう
学習指導要領との関係
ハードウェア
本項目の指導目標
五大装置を理解するため、ペーパークラフトでの作成実習を行い、また、その働きを人間と比較する。
指導の概要(総時数:4時間)
指導項目 | 指導時間 | 使用教材等 |
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ハードウェア | 1 | ペーパークラフト用紙(PDFファイル) 生徒配布用資料(Wordファイル) |
指導展開例
学習活動 | 時間 | 学習のねらい | 指導上の留意点及び使用教材 | |
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導入 | コンピュータは人間に代わって様々な作業を代行してくれるから、人間が作り上げた機械人間とも言える。 それならば、その機械人間のコンピュータに「脳」は必要だろうか、「目耳」は必要だろうか、「口手足」は必要だろうか、考える。 |
5分 | コンピュータが人間の知的活動を代行する道具であることから、その基本構成は、人間の知的活動を5つの機能に分類し、それぞれを実に忠実に模倣して作られていることを気づかせる。 1 目耳の働き 2 中枢神経の働き 3 脳の働き 4 記憶(これも脳の一部) 5 口手足の働き ここで、ハードウェアの理解には人間の機能と対比させながら考えることが大切であることを学ぶ。 |
本教材は次のサイトから入手できる。 http://www.tochigi-edu.ed.jp/center/cyosa/jissenshiryou/sidoujirei/joho/hardware/hardware.pdf http://www.tochigi-edu.ed.jp/center/cyosa/jissenshiryou/sidoujirei/joho/hardware/godai.doc |
展開 | 本時に行う実習手順を理解するため、作例を見る。
実習する 1 実線に沿って切り抜く
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30分 | 作成中に疑問が生じないように要点を理解する。
ペーパークラフトでノートブックパソコンを組立てる作業を通して、コンピュータの5大装置(五大要素とも言う)の存在を自分自身で実際に体感する。
| ペーパークラフト用紙![]() 活用のポイント参照。 なるべく美しく作った作例を示して、生徒の作成意欲を高めること。
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ワークシートに従ってコンピュータの仕組みをまとめる。 |
10分
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五大機能を理解する。 | 五大装置のまとめ![]() |
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まとめ | 今、あなたがコンピュータを購入するとして、五大装置のうち1つだけ高機能にできるとすれば、それはどこにするかを考えよ。 また、友達の考えも聞き自分の考えと異なれば、それぞれが選んだ理由を話合ってみよう。 |
5分 | 自分なりの何らかの理由により1つ選べるならば、五大装置全体が大切であることが理解できたと確認できる。 | ハードウェアの五大装置の名称を覚えるだけでなく、その働きを理解することが大切である。働きを理解しようとする姿勢で学ばせること。 |
使用教材及びWebコンテンツ
Webコンテンツ | |
Webページ名 | 栃木県総合教育センター(http://www.tochigi-edu.ed.jp/center/) |
コンテンツタイトル | 「ペーパークラフト用紙」「五大装置のまとめ」 |
URL | http://www.tochigi-edu.ed.jp/center/cyosa/jissenshiryou/sidoujirei/joho/hardware/hardware.pdf http://www.tochigi-edu.ed.jp/center/cyosa/jissenshiryou/sidoujirei/joho/hardware/godai.doc |
活用のポイント | ノートブックパソコンをペーパークラフトで作成しているうちに、五大装置の名前が印刷されているので、自然とその存在が理解できます。 しかし、やはりそれだけでは不十分であり、必ず、教科書を読み、その働きをまとめる作業が必要でしょう。 人間の体の機能と似ていることに気づけば、名称・働きも覚えやすくなるはずであるから、そこにポイントを置くとよいと思われます。 ペーパークラフト用紙について 全部で6枚ありますが、1枚目に組み立て方法が記されているので、それを参考に組み立てることになります。 印刷時の設定で、「用紙の大きさに応じて、拡大・縮小する」と指定しておくと、その用紙の大きさに合わせて印刷されます。その指定がないと、最大サイズで印刷されるため、一部分しか印刷されなくなるので注意してください。 用紙の厚みについては、普通のコピー用紙程度でも、中厚口の用紙でもそれなりに組み立てられます。一度組み立ててみて好みの厚みのものを利用するとよいでしょう。 カラー・白黒のどちらで印刷するかはお好みとクラスの実情で決めて下さい。どちらもそう大差はないでしょう。 作成に要する時間は、紙の厚みに反比例します。薄いと作りづらく時間がかかります。 作成した模型の名称について(生徒に聞かれると思いますので) メーカー名にあたるMELCHIORはメルキオール、コンピュータ名にあたるPRIBNOWはプリブナウと発音します。 特に深い意味はありません。 |